今回は、1981年8月13日に、読売テレビ・日本テレビ系列で放送された木曜ゴールデンドラマ「怨霊女子学園」(本編96分)の感想と紹介をお送りします。
(タイトル画面は、「怨霊女子学園 恐怖の連続殺人!!」となってます)

ある日、聖和女子学園で用務員を務める大沢は、深夜の校舎の見回りをしていました。
すると、園長室の前で、双子の少女の幽霊を見てしまい、思わず、失神してしまいます。
この学園は、双子の姉妹が病気で亡くなったことを偲んで、姉妹の父親によって設立されていました。
そのため、園長室には、双子の姉妹の絵が飾られ、生徒の間では、その絵から双子の幽霊が出ると噂されていました。
また、遅刻ギリギリで登校してきたスズコ(3年B組)は、校舎の外で美術の水村涼子先生とすれ違いましたが、廊下でも水村先生とすれ違い、不思議に思いました。
そのため、窓から外を確認すればやはり外に水村先生がおり、校舎の内外に水村先生がいると言う理解不能な現象を体験し、大きな衝撃を受けました。
また、体育の授業を見学していたマユミ(3年B組)が、授業を抜け出して美術室に行ったところ、そこに、美術教師の水村が現れました。
しかし、同時に美術室の窓から、校庭で絵を描く水村先生の姿が見えました。
スズコと同じく、2人の水村先生を同時に見てしまったマユミは、思わず気絶してしまいました。
また、用務員の大沢は、清掃中の不注意により、水村先生が秋の展覧会に出そうとしていた絵をダメにしてしまい、個人的に水村先生に恨まれていましたw
しかし、大沢は、双子の幽霊の話を、よく女生徒にしており、生徒には好かれているようでした。
深夜の巡回中、園長室で双子の姉妹の絵を見ていた大沢は、正体不明の女にいきなり鈍器で殴られ、翌日、校庭の池から変死体となって発見されました。
警察の初動捜査が行われる中、中川ミサ園長は教頭を園長室に呼び出し、状況の報告を求めたのち、
「亡くなった大沢さんには気の毒ですが、迷惑なことです。
たとえ警察がどのような結論を出そうと、われわれ学園は、大沢さんの死を単なる事故死としましょう。
当学園で殺人事件など起こるはずはありません。
それは教頭先生も、あたくしと同じ意見だと思いますが…」
と話し、さらに、
「伝統ある女子学園と生徒たちを、世間の好奇心にさらすわけにはいきません。
分かりましたね」
と教頭に話しました。
警察は、
- 死因は頭がい骨骨折
- 死亡推定時刻は、死体発見当日の午前11時半ごろ
- 校舎の屋上から池に落とされた
と考えているようで、本事件はいろいろガバガバな様相を呈しつつありましたw
午前11時半ごろ、水村は、英語教師の朝倉いずみと美術室にいましたが、マユミは屋上から降りてくる水村を目撃していました。
美術の授業中、スズコは水村先生が大沢を屋上から突き落とし、もう1人の水村がそれを下から見ている絵を描き、水村を困惑させました。
一番初めに水村先生が2人いることに気付いたのはスズコですが、特に行動に出ていませんでした。
マユミも水村先生が2人いると気付いたので、マユミには接触していましたが、それだけでした。
しかし、今回、スズコ自身も2人の水村を絵に描くことで行動に出たわけです。
また、音楽のアスカ先生は、用務員の大沢に絵をダメにされたことを念頭に、
「たかが絵ぐらいのことで、人を殺したいほど憎んじゃいけないわ。
でも、水村先生は憎むだけ。
殺すのは、もう1人のあなた。
水村先生、お2人いらっしゃるわけよね?
便利ね。生霊の憑いてる方って」
と水村に挑発的な言葉を投げかけました。
それらのことがきっかけで、水村は、生徒の間で2人いると噂されてることを知り、学園が夏季休暇に入ったことを契機に、長期療養の旅に出ました。
水村は、長期療養の旅で海辺の町(ドウジマ岬)に来ましたが、職員室でみんなの前で、アスカ先生に、
「たかが絵のことで…」「生霊が憑いてる」
と言われたことを恨んでいました。
そして、アスカ先生も、結局、水村に似た誰かに屋上から突き落とされて死亡しました。
アスカ先生の死亡時、水村がホテルシーサイドにいたことを、英語の朝倉先生は確認していました。
そんな中、音楽室から、音楽のアスカ先生がよくピアノで弾いていた曲が聞こえてきました。
ピアノを弾いていたのはホンジョウ刑事(小池朝雄:コロンボの声優)でした。
コロンボの登場により、事件は一気に解決に向かうのか?
と言うお話ですw
本ドラマには劇団 日本児童の役者が多数出演されてるようです。
まあ、結論だけ言うと、推理ものとしては物足りないです。
序盤、マユミが見学していた体育の授業(バスケットボールのシュート練習)を抜け出し、美術室に行った後に、クラスメイトが学園のシャワー室で汗を流すシーン(健全)があります。
このシーンまで見たら、あとは特に、めぼしいシーンはありません。
序盤のスズコを見て、終盤はコロンボを楽しむぐらいでしょうか?
用務員の大沢と、教頭と、コロンボ声のホンジョウ刑事と、モブの刑事、ホテルシーサイドのフロント(声のみ)と、水村先生の父親ぐらいしか、男性の出演はありません。
女性が多いので、その雰囲気を楽しむドラマって感じでしょうか?
今回はこんなとこかな?
まったねえw