コロプラと任天堂が裁判で争っていた、白猫プロジェクトのぷにコンに関する特許侵害訴訟について、両社が和解したことが、8月4日、分かりました。
これにより、和解金として33億円もの大金が、コロプラから任天堂に支払われることになります。
33億円と言う金額には、今までの特許使用料ならびに将来の特許使用料が含まれるそうです。
和解の詳細については和解金以外には公表されていません。
しかし、元々は白猫プロジェクトのサービス終了を求めて行われた訴訟であったのに、お金による和解になったようです。
任天堂はニンテンドーDS発売に合わせて取った「タッチパネルを使用したジョイスティックの動きをする特許」等が侵害されていると訴えていました。
ネット上には任天堂ファンが多いのか、それとも声が大きいだけなのか、任天堂を支持する声が目立ちました。
まるで、正義の味方の任天堂が、コロプラを成敗すると言ったかのような論調であふれていました。
僕、個人的には「スマホゲームそのものの危機」だと思っていましたが、グーグルやアップルに目立った動きはありませんでした。
アップルやグーグルは大会社として静観したのか、それとも島国日本に興味がなかったのか、気になるところです。
ネット上での数少ないコロプラ寄りの意見としては、ノートパソコンに搭載されている「タッチパネルを使用したマウスの動きをする特許」の存在や、
大昔にソニエリのスマホに移植された「Doom」がタッチパネル操作であることなどを引き合いに出す意見が見られました。
(Doomとは1993年12月10日にMS-DOS向けにリリースされたゲームで、FPSの草分け的な存在の1つです)
(1997年12月23日にLinux版のソースコードが公開され、マニアがとんでもない低スペック機器への移植に挑戦するようになりました)
(また、アップルは、マッキントッシュと言うパソコンを通じて、マウスを普及させました)
ノートパソコンはニンテンドーDSよりはるかに昔に発売されているし、ソニエリのスマホで動くDoomも微妙にDSよりも先に公開されているようです。
それと、コロプラの持つ「ぷにコン」の特許について勘違いしている人も多いです。
ぷにコンの特許は、「画面にぷにっとした絵を表示する」ってだけの特許で、任天堂の特許とは一切関係がありません。
ただのデザインに関する特許であり、操作系統をどうこうすると言う特許ではないのです。
また、私企業である任天堂を正義の味方のように祭り上げる声が多々あるのには、違和感を覚えます。
その場合だと、初代プレイステーションの方向キーが、4ボタンを十字に配列した理由などが気になります。
任天堂は十字キーに関する特許(正しくは、実用新案)を持っているそうです。
やはり、任天堂の特許は、任天堂がライバルをナニするために持っていると考えるのが自然でしょう。
変に、正義の味方だと祭り上げるべきではないと思います。
任天堂は警察でも何でもないし、アップルやグーグルの庭で管理者を気取る気もないでしょう。

キャラクターもののスポーツゲームが訴訟の原因となった可能性はあるのでしょうか?
任天堂は、「マリオカート」シリーズが有名ですが、白猫プロジェクト内では、レースゲームが遊べるそうです。
ちなみに、訴訟前にはコロプラから白猫テニスもリリースされました。
(任天堂は、マリオテニスを発売しています)
ちなみに、これまで、セガと任天堂は共同で、「マリオ&ソニック」としてオリンピックゲームを発売していましたが、今回の東京オリンピックのゲームのスマホ版では、マリオ抜きのソニックだけで発売されました。
そして、先日、コロプラからは白猫ゴルフが発表されました。
(マリオゴルフと言うゲームもあります)
キャラクターもののスポーツゲームの存在は気になるところです。
コロプラにはどんどん、キャラクターもののスポーツゲームを、特に白猫ドリフトのようなゲームをリリースして欲しいところです。
訴訟中の動きと言えば位置情報ゲームも気になります。
任天堂と言えばナイアンテックとの提携作品「ポケモン・ゴー」が有名です。
こちらは、長年低迷していた任天堂の復活を印象付けたゲームでもあり、現在の位置情報ゲームの代表格の1つと言っても過言ではないでしょう。
しかし、訴訟中、コロプラはスクエニと合同で位置情報ゲーム「ドラゴンクエスト・ウォーク」をリリースするなど、気になる動きもあります。
ちなみに、コロプラは、元々は位置情報ゲームのパイオニア的な作品「コロニーな生活」の運営会社として創業した会社。
コロプラと言う社名は「コロニーな生活プラス」の略からきているそうです。
話は変わりますが、ファイナルファンタジーでブイブイ言わせ、プレイステーションの普及に大いに貢献したスクウェア。
当時のスクウェアは任天堂から良く思われていなかったようです。
まあ、プレステで発売されたFFなどはCD-ROMならではのゲームであったので、セガサターンならまだしも64での発売はあり得なかったと思いますが、任天堂ファンの間では、スクウェアを敵視する意見が目立ちます。
そのスクウェアが経営難になったときにエニックスが拾うなど、エニックスは絶妙なバランス感覚を持った会社かもしれません。
ちなみに、エニックスは、主力商品がドラクエしかないため、ドラクエの発売がない年は、決算を作るのに苦労していたようですw
スクウェアと合併したため、主力タイトルを分散して発売することが可能になり、決算を作りやすくなったことでしょうw
一方、任天堂とコロプラの子会社の関係も見逃せません。
コロプラの子会社エイティングが任天堂の下請けでスイッチ版「ピクミン3デラックス」の移植をしています。
また、同じくコロプラの子会社のメイジスも、任天堂の下請けでスイッチ版「ファミコン探偵倶楽部」を移植しています。
このような流れからは、任天堂が、落としどころを探っているようにも感じられますが、考えすぎでしょうか?
また、このタイミングで和解したのには理由があるのでしょうか?
最近話題の東京オリンピックの開会式の入場行進曲に任天堂のゲームの楽曲は1曲も採用されませんでした。
入場行進曲には全19曲のゲーム音楽が採用されているのに、任天堂の曲が1曲もないことには少なからず驚きました。
こちらもネットでは
「東京オリンピックがポケモンリーグになっちゃうから、ポケモンの曲が採用されなくて良かった」
などの、謎な意見が見られます。
これには、なんとなく、任天堂ファンの思考パターンが分かるような気がしました。
一方、アンチ任天堂と思われる人の意見では、
「幼稚園の運動会じゃないんだから、任天堂の曲が使われないのは当然」
と言ったものもありました。
これはこれで破壊力があって良いと思いましたw
また、和解から2日後の8月6日には、メトロイドが35周年を迎えるそうです。
しかし、2019年1月25日にYouTubeにて発売延期が発表されたメトロイドプライム4が未だに発売されてないらしく、スッキリしない35周年になりそうです。
まあ、でも35周年の2日前に和解が発表できて良かったんじゃないでしょうか?
ところで、これ書こうかどうか迷ったんですが、僕もメトロイドは1作だけプレイしたことがあるんですよね。
それは、ゲームボーイのメトロイド2です。
この、「メトロイド、オモロイド」って言うキャッチコピーが気に入って買ったんですが、これが大失敗でしたw
メトロイドは、RPGのようなアクションゲームで、ダンジョンの中をひたすら武器やら弾丸やら探しながら、ボスを倒して行くゲームです。
真っ暗になるところがあって、丸い吸盤になって壁に張り付いて、ころころ転がりながら隠し部屋を探して行ったりします。
隠し部屋には武器の弾があったり、ボスがいたりです。
隠し部屋だけでなく、空中に武器が浮いてる場合もありますから、こう言うときは地面にも空中にもボムを置いて行って、丸くなってボムの爆風で上へ吹っ飛っとんで探索します。
そしたら、運が良ければ空中に浮いてる武器が手に入ります。
空中に武器がなかったら、そのままダンジョンの天井にへばりついて、また、ころころですw
そんなことを繰り返しながら、ひたすら探索です。
フロア内には何体ものボスが、部屋やら隠し部屋やらに潜んでますが、代わり映えもなく、動きは単調です。
一度、ノーダメで倒せるようになると、以降のボスもノーダメで倒せるようになります。
探索が進み、フロア内の全てのボスを倒すと、地震みたいなんが起こって(地殻変動?)、新たなフロアに行けるようになります。
とても、1時間でクリアできるようなゲームじゃないですから、セーブポイントがあって、そこでセーブします。
ダンジョン探索型アクションって言う僕にとっては未知のゲームでしたが、黙々と探索して、なんとかラスボスまで来れました。
しかし、ここで問題が発生しました。
ボスに効く武器を全弾命中させてもラスボスが倒せないんですねえ。
ラスボスに到達するまでに弾を拾い逃しすぎてるんです。
それで仕方がないので買いましたよ、双葉社の攻略本w
それで1からやり直してようやくクリアできました。
エンディングのためだけに攻略本買ったようなものです。
それで、メトロイド2は友達に売りました。
そしたら友達からクレームが来たんですね。
「メトロイド、おもろないど。金返せ」
って。
もちろん、無視しましたねw
これは無視するしかないです。
せっかく売ったのに、今さらキャンセルとかできるわけないじゃないですか?
せっかく売ったのに…w
「(え? 面白くない?)」
同意ですよ、同意。
激しく同意w
しかし、返金には応じられないw
こう言う思い出ですねw
(ちなみに、ラスボスの口から腹の中に入り、体内からボスに効く弾を撃ち込めば、少ない弾数で倒せるそうです)
(僕は試してないので分かりません)
まあ、話を戻しまして、今回の裁判は、任天堂ファンが言う正義のための裁判ではなく、単なる特許訴訟だった可能性が最も高いでしょうねえ。
しかし、訴訟のきっかけや和解条件がどのようなものか分かりませんが、コロプラにはぜひとも白猫ドリフトをリリースしてもらいたいものですね。
昔はセガから、ソニックドリフトやソニックレーシング、ハドソンからもボンバーマンレーシングとか発売されましたもんね。
白猫テニス、白猫ゴルフに続く、白猫プロジェクトのスピンオフ第3弾のスポーツゲームとして白猫ドリフトのリリースに期待してます。
あと、余談ですけど、セガってスイッチの商標登録していたら、任天堂はスイッチの名前を変えないと発売できなかったんですかね?w
まあ、いろいろ書いてきましたが、アクションゲームにしろ、シューティングゲームにしろ、まあ、シミュレーションにしろ、RPGにしろ、型と言うのはだいたい決まってます。
世界的かつ往年の名作「ウルティマ」や「ウィザードリィ」に似てないRPGを作るのは極めて難しいです。
他社の特許に触れずにゲームを作るのはもはや不可能なんじゃないですかね?
そう言う意味で言うなら、新規参入の不可能な業界なのかもしれませんね。
と言うことは、日本のゲーム業界は確実に衰退しますね。
任天堂が業界を守ってるとか、詭弁ってことになりますね。
ちなみに、任天堂は、ゲームセンター用にスペースフィーバーと言う、極めてスペースインベーダー(タイトー)に似たゲームを発売しています。
当時、任天堂の社長だった山内溥は、
「遊び方にパテント(特許のこと)はない。
アミューズメント業界(ゲームセンター業界のこと)の発展のためには、むしろそう言ったものを相互に公開し共有していくことが大事」
と語ったとか…。
任天堂「スペースフィーバー」でフィーバーしようぜw
それと、解釈にもよりますが、任天堂が裁判で負けた事例はあるようですよ。
アメリカで行われた、ファミコン、スーパーファミコンの反トラスト法違反裁判(独占禁止法違反裁判)です。
こちらのドキュメント映画では、アメリカでセガが絶対王者の任天堂を打ち負かして、プレステでソニーに負かされる様子が描かれています。
そのため、冒頭で、任天堂が反トラスト法違反裁判により賠償させられる(?)ところから始まります。
任天堂が絶対王者であると言うところを描きたかったから、こう言う構成になったんでしょうねw
任天堂だって、普通に裁判に負けるんですよw
ほななw

